アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉の「サムライブルールーム」がすごすぎた

2024.3.15 宮下英之
千葉県の海浜幕張駅の海沿いに立つアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉。そこに、2023年7月よりサッカー日本代表の装飾などを施した「サムライブルールーム」があるのをご存じだろうか?

今回、その部屋にゲーミングチェアAKRacing サッカー日本代表Ver.」が導入されたと聞き、実際に滞在する機会をいただいた。

結論から言えば、サッカーファンにとって、日本代表ファンにとって、このアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉は想像を遥かに超える、特別なホテルだったのだ。

「単に壁面とかデスクに装飾しただけでしょ?」と考えている人にこそ、ぜひ一度このスペシャルルームに滞在してみてほしい。「サムライブルールーム」は、キャラクターの装飾があるコラボルームともまったく違う。


眼下に広がるサッカー日本代表の戦略基地「夢フィールド」


国内で唯一、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉だけに設置されている「サムライブルールーム」は、50階建てのセントラルタワー トリプルルームを改装した、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)とコラボした客室だ。2023年7月に開始して以降、サッカーファンを中心に好評を博している。

アパホテルとサッカーの結びつきは深く、2009年から「アパリゾート上越妙高」にて、子どもたちのサッカー技術の向上と普及を目的に、元サッカー日本代表選手などを招いた「サッカークリニック」を開催。2019年からはU-11ジュニアサッカー大会「アパ名蹴会レジェンドカップ」なども開催している。

そして、2023年にJFAとのパートナーシップ契約を締結。ホテル業界からの「JFAナショナルチームパートナー」は史上初だ。

そんな特別なコラボルームは、三角形のセントラルタワーの先、東京湾に面した20階と21階に隣り合って2室ずつの計4室に設置されている。

最大の特徴は、窓の外にある日本代表選手がオフや試合前の練習・調整に使用する戦略基地、高円宮記念JFA夢フィールドの存在だ。

20階のサムライブルールーム。ドアのJFAのロゴマークがお出迎え。三角形の頂点にあたる部屋のため、斜めに隣り合っている

まずは2014号室へ。部屋に入ると、目の前に夢フィールドが広がり、サムライブルーカラーでデザインされたベッドやテーブルが出迎えてくれた。

部屋に入ってすぐのテーブル部分。窓の外にあるのが夢フィールド。ラインなどもなく、まさに練習や調整のための施設だ

テーブルには「JAPAN PRIDE」の文字

サムライブルールームには「AKRacing サッカー日本代表Ver.」が導入されているが、このチェアが導入される前までは他のアパホテルと同様に、テーブルの中に収まる背もたれが低い通常のチェアが使われていたという。

ただ、最近は部屋でスマートフォンやパソコンなどに長時間ふれる宿泊客も多い。その点で、深く包み込んでくれるクッション性の高さやリクライニング、座高、アームレストやランバーサポート(腰のクッション)などの各種調整機能が、ゆったりした滞在時間をサポートしてくれている。

特にこの2014号室は、夢フィールドで誰かが練習している際には動きまでしっかり見られる絶好のロケーション。もし選手が調整に来るタイミングに遭遇できれば、それこそサッカーファンは1日中チェアに座って眺めていても飽きないだろう(ちなみに、JFAの公式サイトには日時こそ明記されてはいないものの、2023年12月に「トレーニングキャンプ」を夢フィールドで実施するという予定もしっかり告知されていた)。

ファンにしてみれば、雑誌やテレビなどで少ししか見ることができない練習風景を独り占めできるこの部屋は、かなりお得に感じられるだろう。実際、アパホテル自体を利用する選手もいるという。

サッカーファンにはたまらない、サムライブルー一色のデザイン


部屋の中を見回すと、象徴的な壁面の選手写真がお出迎え。キリンチャレンジカップ2023年3月召集メンバーと、サイン入りのユニフォームが部屋ごとに飾られている(2024年3月に新たなデザインに差し替え予定 )。

ベッド部の壁面に飾られた日本代表メンバー。2014号室はこの6名。サッカーファンにはたまらない演出だ

ベッドカバーにもJFAモチーフパターンがさりげなくあしらわれている

ちなみに、もうひとつの2034号室の方は千葉マリンスタジアム寄りの部屋ではあるが、夢フィールドの様子もしっかり見える。しかもこちらは東京湾越しに東京スカイツリーと、天気が良ければその向こうに富士山も見えるという絶景もある。

2034号室の壁面はこの6名。部屋が空いていれば、好きな選手がいる方を指名することもできるそう

2034号室のベッドサイドからの眺め。目の前にはマリンスタジアムと、奥にうっすら東京スカイツリーも見える

2034号室から見た夢フィールド。こちらも十分にピッチが見渡せる


取材日は特に練習もなく、日本代表の試合なども行われてはいない普通の平日だった。しかし、こうしてサムライブルーに囲まれていると、スマホやPCでサッカーの情報を追ってみたりと、自然とサッカーのことばかり考えてしまうもの。

正直なところ、取材前は「単に部屋を飾っただけだろう」と考えていたのだが、クリスマスのデコレーションで気持ちが昂るように、サッカーファンには本当にたまらない、特別なホテルステイになることは間違いない。

なお、宿泊プランから予約すると、宿泊者しか入手できない「サッカー日本代表オリジナルグッズセット」がプレゼントされる。オリジナルエコバック、オリジナル手拭い、客室内のカップで使用できるAPAラップドカップ専用スリーブと、アパ社長カレーが入っている。

実はこれらのグッズ、アパホテル従業員の中のサッカー日本代表応援チームが中心となって、どんなグッズがお客様に喜んでもらえるかと試行錯誤して製作したものだという。他では入手できないかなりレアなグッズだ。

「JAPAN PRIDE」が刻まれた宿泊者しかもらえないオリジナルグッズ


カップル、友達、家族などに大好評


実際にどんな方が宿泊されるのかを聞いてみると、もちろん、サッカー日本代表が好きな方であることは間違いないが、カップルもいれば、友達同士、家族連れなども多いとのこと。

壁面の選手の写真は部屋によって異なると知ったとあるカップルからは、予約時に「サプライズで、彼女の好きな選手の部屋にしてほしい」といった要望を受けたという。実際に訪れた彼女さんは大変喜んでいたとのこと。

また、とある家族連れは子どもが堂安選手のファンだったため、堂安選手の写真がある部屋にルームチェンジを希望。空き状況次第だが、アパホテルとしてはそういった要望にも柔軟に対応しているとのことだ。

ちなみに、当日空いていれば通常の部屋からのアップグレードも可能とのこと。サムライブルールームがあると知らずに訪れたサッカーファンが、急遽変更するというケースもかなり多いという。

正面ロビーに飾られたサッカー日本代表のロールパネル。このホテルには2枚のパネルが展示されている

もうひとつのパネルはこちら。実はサインも入っている

中には、JFA主催の夢フィールド見学ツアーなどに合わせて、サムライブルールームを予約される方や、サッカー日本代表の放送がある時に泊まる方も。ホテル内のレストランで日本代表を応援するようなメニューが出されることもあるそうだ。

サムライブルールームで素敵なホテルステイを


2023年7月の実施以降、シーズンに限らずじわじわと予約や反響が広がっているというサムライブルールーム。JFAとの強固なパートナーシップを築いているアパホテルだからこそ実現できた企画と言えよう。

幕張メッセやマリンスタジアムに限らず、海浜幕張駅の周辺には、サッカーやバスケなどのスタジアム、東京ディズニーランドなどのアミューズメント施設、さらにモールやアウトレットなどのショッピング施設などが多数存在する。

幕張周辺に旅行する際、いつもよりも少しだけリッチに、旅の思い出を作りたいサッカーファンの方は、ぜひアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉の「サムライブルールーム」での滞在をおすすめしたい。


アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 サムライブルールーム
https://www.apahotel.com/news/detail/37948/



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