【現地レポート】すべてが規格外! 日本初開催の「ポケモンWCS2023」がすごすぎた (3/3)

2023.9.14 岡安学

クルーズ船が『ポケモン』一色に「ポケモントレーナークルーズ」


次は「ポケモントレーナークルーズ」です。パシフィコ横浜の会場からちょっと離れた中区新港にある複合施設“横浜ハンマーヘッド”に移動。途中にインスタントラーメンの博物館“カップヌードルミュージアム”があるのですが、そこに巨大なカップヌードルに入ったピカチュウを発見。階段もピカチュウカップヌードル仕様でした。

“横浜ハンマーヘッド”ではニャスパーやニャオニクスがお出迎え。バケッチャやボクレーも隠れていました。「ポケモントレーナークルーズ」は予約制なので、時間になるまでポケモンセンター出張所でグッズを拝見。横浜みなとみらいイベントではポケモンセンターの出張所が各所にあり、どこでもグッズが買えるようになっていました。ただ各所どこも人気で、入場するにはある程度並ばなければならないほどでした。

ポケモンセンターの横に「はらぺこベトベター」というゴミ箱にベトベターが設置されたものがありました。ペットボトルや空き缶を食べさせると鳴き声を出して、モニターにカウントされます。ゴミの分別の勉強になるので幼い子にはいい経験になるのではないでしょうか。

パシフィコ横浜にWCSラッピングが施された連結バス・ベイサイドブルーを発見

「横浜ハンマーヘッド」の途中にあったカップヌードミュージアムの巨大カップヌードル。蓋がピカチュウ!

同じくカップヌードルミュージアムのメイン階段

ハンマーヘッドではニャスパーたちがお出迎え

隣にはバケッチャやボクレーも

「ハンマーヘッド」内にあるポケモンセンター出張所

口の中に空き缶やペットボトルを入れて、街の美化を目指す「はらぺこベトベター」

さて、順番になったので「ポケモントレーナークルーズ」の会場である、停泊している外航クルーズ客船「にっぽん丸」に乗り込みます。桟橋に止まっている「にっぽん丸」はWCSの横断幕で覆われており、すでにポケモン仕様です。

船内マップを確認してみると、1~8階まで地上階はすべて見学ができるようでした。船内は、みなとみらいのショッピングモール以上にポケモンで飾られていました。柱もフロアの階数案内もエスカレーターもみんなポケモンです。また、レストランはふたり対戦用のデュエルスペースに変わっています。乗船したトレーナーと自由に対戦ができます。

中までは入れませんでしたが客室も見学でき、トイレとして使用できるようになっていました。大きなディスプレイのあるホールもゲーム対戦エリアとして開放。もはやどこでも対戦できる状態です。

最上階となる甲板ではフォトスポットでの記念撮影や周りの海や港、みなとみらいの街並みを撮影できるようになっており、絶景を楽しめます。プールもあるので周りで休憩しながら優雅な時間を過ごせます。このまま、どこかに船旅に出かけてしまいたい気分で一杯でした。

一通り、取材すべき場所を回ったので、再度大会会場に戻ります。大会は初日の予選が粛々と進んでいます。『ポケモンユナイト』で日本人チームが健闘しているという話を聞き、しばらく観戦をしていました。

にっぽん丸には巨大横断幕が掲げられていた

船内マップ。1~8階が体験できるスペースとなっていた

階段の柱がWCS仕様に

フロア表示もピカチュウ

エレベーターの階数表示はモンスターボール

レストランは対戦の場に変身

ゴーリキーとワンリキーのパネルを発見

コライドンとミライドンのパネル

にっぽん丸の客船。部屋の前にはトイレの女性、男性マークが掲示されておりトイレは使用できた

4階にあるホールも対戦の場です

コダックとラプラスの絵が飾られていました

ガラス窓にはタッツーのステッカー

5階のラウンジからホールを見下ろしてみた

ブイズがお出迎え

船内シアターでは大会のパブリックビューイングが行われていた

甲板へ。パネルの後ろで記念撮影ができた

甲板からの横浜の風景。船の上とは言え8階なのでかなりの高さ

ポケモンラッピングの船を発見。おそらく水陸両用バスかな??

最上階にはプールも。入ることはできませんでしたがパリピの気分!

船内の至る所にあったゴミ箱。開けてみると、ゲーム内でゴミ箱を開けた時と同じセリフが書いてあった

にっぽん丸が停泊している奥にはラプラスの姿が


入場規制があっても完売続出の「Pokémon Center World Store 2023」


そういえば、会場である「パシフィコ横浜」の新館「パシフィコ横浜ノース」に、大型の物販エリア「Pokémon Center World Store 2023」がありました。気になったので、そちらを見に行ってみましたがあまりにも人が多く、取材陣も入れませんでした。

「パシフィコ横浜ノース」は2020年4月に開業され、国内最大規模の大型多目的ホールを備えた施設なのですが、それでも入場規制し、ホワイエには入場待ちの長蛇の列。その列自体が飽和状態になり、「パシフィコ横浜ノース」自体に入場規制をするほどした。ちなみにこのポケモンセンターは事前予約制で限られた人しか入れないようになっています。それでもこれだけの混み具合なので、ポケモングッズの魅力の高さがうかがえます。

しばらく試合を観戦した後で再度訪れてみると列が大分解消されており、取材として中に入ることができました。商品棚に商品がなくなっている状態に驚きますが、中に進んでいくと豊富なグッズが並んでいました。みなとみらいの街中にあるポケモンセンター出張所とは規模と品ぞろえが違います。買い物をせずに撮影をするだけなのにかなり時間を要したので、実際に買い物に来ていたら2時間は出られないような気がしました。

Pokémon Center World Store 2023の入り口

入ってすぐのTシャツコーナーはすでにこんな状態。毎日入荷するとは言え、驚きの売れ行き

WCS 2023のメインイラストとなっているラーメンを持ったピカチュウのぬいぐるみ。確実に期間限定なのでゲットしたいところ

ちょっと内部まで入りましたが、すでに空の棚が多数。みなさん大きなバッグを持って買い物をしていた

ロケット団のアパレルコーナー

ロケット団のスケボーが売っていた

まだまだ売り場は続く。たくさんの買い物客で大混雑

おなじみのぬいぐるみは潤沢

売り場がとにかく広い

至るところにいるポケモンで街全体が巨大なアトラクションに


ポケモンセンターを出て再び会場へ。途中、ポケモンの擬人化コスプレをした海外の女性に遭遇。撮影をさせていただきました。

あとは夜のイベントを撮影したいところですが、ここで体力の限界を感じ撤収することに。桜木町駅までの道すがら、ポケモン関係のものを撮影しながらの帰路です。みなとみらい駅、クイーンズスクエア横浜、MARK IS、ランドマークプラザ、動く歩道、日本丸メモリアルパーク、桜木町あたりを流して帰りました。

セクシーなピカチュウやフシギダネ、ゼニガメに会いました!!

みなとみらい駅では床や柱がラッピングされていた

駅前の通路。こちらも柱や吊り広告がWCSに

自動改札もピカチュウ。通過するときの「ピンポーン」と言う音が「ピカチュウ! ピカ」と言う凝りよう

みなとみらい駅近くのポケモンセンター出張所。訪れた時は閉店していた

ポケジェニック。ヨワシ(むれたすがた)と、ヨワシ(たんどくのすがた)

鏡張りの柱にはコイキング、ヤドン、ピカチュウが

ハードロックカフェはたぶんコラボしていないけど、それっぽいメニューを展開していた

カビゴンのポケジェニック

岩っぽい柱には、イワークとイシツブテ、ゴローンが

ランドマークプラザのポケモンセンター出張所。こちらも閉店していた

ポケジェニック。ネオン管のコイル

ネオン感のゲンガー

花びらでできたピカチュウのポケモンカード

ピカチュウ傘のポケジェニック。カップル用?

こちらはヤドン傘のポケジェニック

ポケモンカードがライトアップされて展示されていた

ピンク色のポケモンを集めたバルーンのポケジェニック

ピカチュウだらけのポケジェニック。おや、何か違うポケモンが!?

観覧車のコスモクロックのイルミネーションがピカチュウの顔に

これはモンスターボール

全身のピカチュウ

WCS

日本丸メモリアルパークのピカチュウバルーン

デスバーンのポケジェニック

ホシガリスのポケジェニック

ヨクバリスのポケジェニック

リンゴの木箱の中に混ざっているカジッチュ

『ポケットモンスター ソード・シールド』の御三家、サルノリ、ヒバニー、メッソン

ステンドグラス調のワタガシラやヒメンカ

モルペコのポケジェニック。夜だったので、最初は足跡に気がつかず

モルペコの標識。裏は怒っていた

桜木町駅は駅舎が完全にWCSに占拠されています

桜木町駅のエスカレーター

桜木町駅の案内板

反対側はこうでした

実は横浜駅もポケモン仕様になっていました

五輪を超えるほどの「ポケモンWCS」の圧倒的なコンテンツ力


今回は純粋なeスポーツイベントレポートではありませんでしたが、横浜みなとみらいイベントも含めて「WCS」だったのだと思います。

大会に詳しい結果を知りたい人は、『ポケモンユナイト』部門『ポケモンSV』部門、『ポケモンGO』部門、『ポケモンカードゲーム』などの情報も参照してみてください。

とにかく、破格のイベントでした。街ひとつをすべて巻き込んで大会やIPを展開するのは類を見ないのではないでしょうか。ゲームイベントはおろか、東京オリンピックですら東京の街がここまでオリンピック一色にはならなかったわけです。あらためて『ポケモン』というIPの偉大さ、影響力を認識させられました。

来年はハワイでの開催が予定されています。大会以外に横浜みなとみらいイベントのような街ぐるみのイベントを開催するかわかりませんが、もしそうであればぜひとも行ってみたいと思います。


ポケモンワールドチャンピオンシップス2023横浜みなとみらい
https://www.pokemon.co.jp/ex/wcs_event/2023/ja/


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