【eスポーツ×プロ野球】千葉ロッテマリーンズ 中村奨吾選手が、株式会社ePARAに寄付金を贈呈

2022.12.30 井ノ川結希(いのかわゆう)
千葉ロッテマリーンズの中村奨吾選手が、eスポーツユニットFortiaの運営、障害者の就労支援などを行っている株式会社ePARA(以下、ePARA)に寄付金を贈呈。

贈呈式はZOZOマリンスタジアムで行われ、ePARAメンバーはグランドで撮影会をするなど思い出に残る一日を過ごした。

少しでも力になればという気持ちから動き出した支援活動


ePARA代表の加藤氏によると、2022年3月に熊本城で開催されたeスポーツカンファレンスで出会った知人から中村奨吾選手の紹介を受けてePARAの活動を紹介。中村奨吾選手がバリアフリーeスポーツに感銘を受けたことが今回の支援活動のきっかけとなった。

▲写真左が千葉ロッテマリーンズの中村奨吾選手。右が株式会社ePARA代表、加藤大貴氏

後日、中村奨吾選手から「ぜひ何か力になれれば」ということで寄付金贈呈が実現。野球好きなePARAメンバーの直也選手、Afro選手、ツバサ選手をZOZOマリンスタジアムに招待し、グラウンドで贈呈式が行われた。
贈呈式を終え、加藤氏は「このような形で贈呈式を行っていただけたことをうれしく思います。野球は国際オリンピック委員会(IOC)が主催するバーチャルスポーツ大会にも採用されている競技であり、弊社が推進するバリアフリーeスポーツととても親和性の高い競技だと思っています。そんな野球の最前線で戦う中村奨吾選手から、サポートをいただけることで、よりいっそう活躍の場を広げていけたらと感じています」とコメント。

また「今後は、障害の有無という垣根を越えて、野球を楽しむ人たちを増やしていきたい」とも話していた。

夢のような時間を過ごした選手一同


贈呈式に参加したFortiaメンバーの直也選手は、全盲でありながら格闘ゲームで戦う全盲プレイヤーだ。大の野球好きで、ラジオ中継で野球を観戦したり、『パワプロ』シリーズを音だけでプレイしたりという新たな試みにもチャレンジしている。

▲グラウンドの芝を全身で感じる直也選手

贈呈式を終えて「あっという間に時間が過ぎ去ってしまうほど感動しました」とコメント。初めてZOZOマリンスタジアムのグラウンドに足を踏み入れたことに「思った以上にふかふかしているので、プロ野球選手がスライディングをしてもケガしない理由がわかりました(笑)」と、全身で芝を感じたからこそのコメントも。

中村奨吾選手に、よりeスポーツの魅力を知ってもらえたらうれしいと今後の展望も語っていた。

小さい頃から野球が大好きだという脳性麻痺を抱えるツバサ選手は「これは現実ですか?」と夢のような時間に驚きを隠せない様子。また「テレビで見ていた選手とこうして話せるなんて思ってもみなかったことが実現できてうれしいです」とコメント。

▲中村奨吾選手のサイン入りバットを構え、バッターボックスに立つツバサ選手

贈呈式では中村奨吾選手の手の大きさについて談笑しているシーンも。「僕も手が大きい方なんですが、中村奨吾選手と手のサイズがほとんど変わらなかったことにビックリしました。それでホームランを打つなんてすごいなぁ」ともコメントしていた。

今後は、どのような意識配分で試合に臨んでいるのかといった話を聞いて参考にしたいとも話していた。

同じく脳性麻痺を抱えているAfro選手は中村奨吾選手について「とても気さくな方で優しかったです」とコメント。グラウンドに足を踏み入れたことに対して「僕たちを迎えてくれたかのようにお天気にも恵まれました。ZOZOマリンスタジアムは風が強くて寒いという話を事前に聞いていたのですが、興奮していたこともあって全然寒くなかったですね(笑)」と、喜びの気持ちも語っていた。

▲執筆家でFortiaのメンバーでもある長野僚選手。通称Afro

障害者とeスポーツ、そしてプロ野球という3つの軸がひとつになった今回の贈呈式。よりいっそうeスポーツとスポーツの垣根がなくなったような気持ちになれたイベントだった。多くのスポーツ雑誌のメディアがひしめく中、eスポーツメディアとして球場に足を踏み入れることができたのは、ある意味貴重な体験ともいえる。

今後もeスポーツとスポーツの親和性を高めまり、eスポーツがより多くの人に注目されることを願いたい。



ePARA:
https://epara.jp/(バリアフリーeスポーツニュースサイト)
https://epara.co.jp/(コーポレートサイト)

千葉ロッテマリーンズ:
https://www.marines.co.jp/

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