【日本eスポーツアワード2025】 ゆうき、ひなお、ドラ右、mkmldyらニュージェネレーションが多数受賞——主役は次の世代へ
日本国内のeスポーツ界における功績を表彰する年に一度の祭典「日本eスポーツアワード2025」が、2026年1月12日(月・祝)にパシフィコ横浜 ノースにて開催された。
今年で第3回となる「日本eスポーツアワード」は、昨年開催されたパシフィコ横浜 国立大ホールとは異なり、広い空間を生かした会場作りになっていた。
昨年から導入されたレッドカーペットでの入場は今年も実施。受賞選手たちがどのような装いで、どんな表情を浮かべながらレッドカーペットに臨むのか——。そんな晴れの姿をひと目見ようと、ファンが押しかけていた。



今年も昨年に引き続き、ストリーマー賞やVTuber賞、日本eスポーツアワード 流行語大賞2025といった、競技シーンとは異なる立場からeスポーツを支えてきた存在にスポットが当てられた。
しかし、今年の受賞者を象徴するのは、間違いなくニュージェネレーションだ。U18の選手に限らず、多くの若手選手が受賞を果たし、主役が次の世代へ移りつつあることを印象づけた。
今回は、そうしたニュージェネレーションの中から、特に注目したい選手にフォーカスし、授賞式でのコメントを紹介していく。
今回注目したいのは、ゆうき選手、ひなお選手、ドラ右選手、mkmldy選手の4名だ。いずれも「U18スポーツプレーヤー賞」を受賞しているが、競技タイトルや活動領域は多岐にわたり、eスポーツシーンの重心が確実に広がっていることを感じさせる。



また、授賞式には体調不良で出席できなかった、ひなお選手にも注目したい。2025年10月31日(金)〜11月2日(日)に中国で開催された『ストリートファイター6』の公式大会「Kuaishou FightClub Championship VI・Chengdu」にて、海外大会デビュー戦で初の優勝を収めた。

そんな彼らの初々しくも、力のこもったコメントをお届けしよう。
eスポーツの世代交代を象徴するような若手プレーヤーの受賞が印象的だった今年の授賞式。「年間最優秀eスポーツプレーヤー賞」を受賞したGO1選手は38歳と、依然としてベテラン勢が最前線で圧倒的な存在感を放っているが、それに対抗するように多くの若手が台頭し注目を集める現状は、eスポーツシーンの発展にとって非常に健全な姿であると感じた。

昨年に引き続き、会場にはいくつかのスポンサーブース、また選手とのミート&グリート(選手との交流)ブースが設置されていた。




これらのイベントは、どちらかというとレッドカーペットから式典までの空いた時間に立ち寄る意味合いで設置されていたのか、大きな盛り上がりがあったかというと難しいところだ。このようなブース紹介も、公式Xでの発信こそあったが、公式サイトにはまとめられていない。
つまりSNSを使っているユーザー前提で告知がされていたことに疑問を感じた。SNSの仕様上、流れてしまったタイムラインから特定の情報を見つけるのは、ユーザーにとって手間だ。そういったことも考えるのであれば、公式サイトに出展されるブースの内容や詳細は記載してほしかった。
また、運営の予想を大きく上回っていたであろうブースは、『第五人格』のプロ選手と会話が楽しめる「ミート&グリート」。

想定以上の来場者数となったためか、整理券は予定枚数に達し、早い段階で配布を終了していた。直前までブースの場所を探している来場者の姿も見られ、Xではアナウンスの不備を指摘する声も上がっていた。
選手と直接交流できる数少ない機会であり、ミート&グリートを目的に来場したファンも少なくなかったと考えると、今回の配布終了は惜しまれる結果となった。
昨年の受賞者には、ウメハラ、ときど、Lazといった、eスポーツに詳しくない人でも「名前を聞いたことがある」と感じさせるレジェンドプレーヤーが名を連ねていた。競技シーンを越えて認知される存在がいたからこそ、アワード全体としての象徴性が担保されていたとも言えるだろう。
しかし、世代交代の過程にある2026年は、そうしたレジェンドプレーヤーが表舞台に立たない年となった。競技シーンを見渡せば、実力・実績ともに申し分のないスーパープレーヤーは数多く存在する。それでもなお、「誰もが知っている存在」へと昇華する選手は限られているのが現状だ。
競技で勝つこと、結果を残すことだけでは届かない領域がある。競技シーンの内側で評価される存在から、シーンの外側にまで名が届く“スター”へ——。その境界を越えるために、いま何が求められているのか。世代交代が進む今だからこそ、eスポーツ全体に突き付けられた問いと言えるだろう。
さらに、「日本eスポーツアワード」そのものの立ち位置についても、考えさせられる結果となった。今回は、プロの競技シーンとは異なる文脈で活動するストリーマーやVTuberの受賞も目立ち、eスポーツが「競技」だけでなく「エンターテインメント」として広がっている現状が浮き彫りになった。
その広がり自体は、決して否定されるものではない。一方で、本来は競技として評価されるべきeスポーツの価値が、エンタメ性に回収されすぎてしまう危うさも感じさせる。競技の強さや積み重ねが、どのように社会的な評価へと接続されていくのか——日本eスポーツアワードには、その橋渡し役としての役割が、これまで以上に問われているのかもしれない。
日本eスポーツアワード2025 レッドカーペットアーカイブ
日本eスポーツアワード2025 アーカイブ
撮影:宮下英之/いのかわゆう
編集:いのかわゆう
今年で第3回となる「日本eスポーツアワード」は、昨年開催されたパシフィコ横浜 国立大ホールとは異なり、広い空間を生かした会場作りになっていた。
昨年から導入されたレッドカーペットでの入場は今年も実施。受賞選手たちがどのような装いで、どんな表情を浮かべながらレッドカーペットに臨むのか——。そんな晴れの姿をひと目見ようと、ファンが押しかけていた。

▲U18スポーツプレーヤー賞を受賞したドラ右選手。16歳と若手ながら「スマッシュブラザーズ」シリーズで数々の優勝経験を持つトッププレーヤー。そんなドラ右選手も、レッドカーペットは緊張したとコメント

▲「ぷよぷよ」界の天才プレーヤーゆうき選手。10歳という若さで数々の大会で優勝経験を持つ。レッドカーペットに登場すると「かわいい〜!」と黄色い声援が飛び交っていた

▲ひときわ大きな声援が上がったのは、『第五人格』で活躍するKznk(かずねこ)選手、Alf(あるふ)選手の登場だ。人気アイドルさながらの歓声は、競技シーンを超えて支持を集める存在であることを強く印象づけた
今年も昨年に引き続き、ストリーマー賞やVTuber賞、日本eスポーツアワード 流行語大賞2025といった、競技シーンとは異なる立場からeスポーツを支えてきた存在にスポットが当てられた。
しかし、今年の受賞者を象徴するのは、間違いなくニュージェネレーションだ。U18の選手に限らず、多くの若手選手が受賞を果たし、主役が次の世代へ移りつつあることを印象づけた。
今回は、そうしたニュージェネレーションの中から、特に注目したい選手にフォーカスし、授賞式でのコメントを紹介していく。
eスポーツの世代交代が形となったニュージェネレーション
今回注目したいのは、ゆうき選手、ひなお選手、ドラ右選手、mkmldy選手の4名だ。いずれも「U18スポーツプレーヤー賞」を受賞しているが、競技タイトルや活動領域は多岐にわたり、eスポーツシーンの重心が確実に広がっていることを感じさせる。

▲ぷよぷよ界の天才プレーヤーゆうき選手。eスポーツ全国大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」では、小学生の部で2連覇、オープン参加の部で初出場初優勝を飾るなど、数々の大会で優勝を果たしてきた。今回は「U18スポーツプレーヤー賞」に加え、「マインドゲームプレーヤー賞」をダブル受賞するという快挙を成し遂げた(出典:日本eスポーツアワード2025 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)

▲『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の最前線を走り続けるドラ右選手。2025年11月に開催された日本最大級のオフライン大会「篝火 #14」で優勝を果たし、名実ともに国内トッププレーヤーの座を確固たるものとした(出典:日本eスポーツアワード2025 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)

▲『第五人格』界のスタープレーヤーとして絶大な人気を誇るmkmldy(みこめろでぃ)選手。初戦公式大会で優勝し、華々しいデビューを飾った実力者だ(出典:日本eスポーツアワード2025 ©︎JAPAN eSPORTS AWARDS)
また、授賞式には体調不良で出席できなかった、ひなお選手にも注目したい。2025年10月31日(金)〜11月2日(日)に中国で開催された『ストリートファイター6』の公式大会「Kuaishou FightClub Championship VI・Chengdu」にて、海外大会デビュー戦で初の優勝を収めた。

▲初出場初優勝でこのポーズがとれるのは、ひなお選手のメンタルの強さの象徴ともいえる。この大会の優勝で、彼への注目が一気に高まったのはいうまでもない(出典:REJECT公式X)
そんな彼らの初々しくも、力のこもったコメントをお届けしよう。
ドラ右:このゲームという——この大きい舞台に立てて本当に光栄です。ファンの方々が投票してくれたおかげで、こういう場に立てているので本当に感謝しています。今年もがんばっていくので、応援してくれるとうれしいです。ありがとうございました。
ひなお(メッセージにてコメント):「日本eスポーツアワード」に14歳で受賞することができて大変うれしいです。ありがとうございます。
今回は体調不良で出席することができず、本当に申し訳ございません。すごく出たかったのでとても悔しいです。投票してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。
今回は「カプコンカップ」に向けて、今まで以上に一生懸命がんばりますので、応援よろしくお願いします。今日は、本当にありがとうございました。
ゆうき(U18スポーツプレーヤー賞を受賞して):このたびは、とてもうれしい賞をありがとうございます。めっちゃうれしいです!
去年は万博での実況や「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 オープン参加の部」でも優勝できた自分の中でとても大きい1年でした。またこのようなうれしい賞がもらえるように、今年もぷよぷよ活動をがんばります。
mkmldy選手:いつも応援してくださっているファンの皆様のおかげで、今回はこのようなすてきな賞をいただくことができました。本当にありがとうございます。
これからの活動の中で、皆様に少しでも恩返ししていくことができるよう、今後も努めてまいります。応援、引き続きよろしくお願いします。
ゆうき(マインドゲームプレーヤー賞を受賞して):ふたつの賞をもらえてうれしいです。投票してくださった皆様ありがとうございました。
これからもいろいろな方に、ぷよぷよを知ってもらって、ぷよぷよ界隈を大きくする活動をがんばりたいです。本当にふたつの賞をいただきありがとうございました。
eスポーツの世代交代を象徴するような若手プレーヤーの受賞が印象的だった今年の授賞式。「年間最優秀eスポーツプレーヤー賞」を受賞したGO1選手は38歳と、依然としてベテラン勢が最前線で圧倒的な存在感を放っているが、それに対抗するように多くの若手が台頭し注目を集める現状は、eスポーツシーンの発展にとって非常に健全な姿であると感じた。

▲筆者はプレゼンターとして登壇。以前よりその才能に注目し、推薦にも携わらせていただいたゆうき選手が、2冠という最高の結果で応えてくれた。自身の確信を実力で証明してくれた彼に、直接トロフィーを手渡せたことは何物にも代えがたい経験となった
選手との交流やスポンサーブースなど、今年のブースはやや控えめ
昨年に引き続き、会場にはいくつかのスポンサーブース、また選手とのミート&グリート(選手との交流)ブースが設置されていた。

▲NUROブースでは、『ストリートファイター6』の対戦が楽しめるほか、サイン入りユニホームが展示されていた

▲ソニーのゲーミングギア「INZONE」のデバイスが展示されているスポットも

▲スズキのブースでは、カプコンの人気ゲーム『ストリートファイター6』とコラボレーションしたバイクを展示。バイクにまたがって撮影することもできた

▲式典を記念したオリジナルグッズの販売も行われていた
これらのイベントは、どちらかというとレッドカーペットから式典までの空いた時間に立ち寄る意味合いで設置されていたのか、大きな盛り上がりがあったかというと難しいところだ。このようなブース紹介も、公式Xでの発信こそあったが、公式サイトにはまとめられていない。
つまりSNSを使っているユーザー前提で告知がされていたことに疑問を感じた。SNSの仕様上、流れてしまったタイムラインから特定の情報を見つけるのは、ユーザーにとって手間だ。そういったことも考えるのであれば、公式サイトに出展されるブースの内容や詳細は記載してほしかった。
また、運営の予想を大きく上回っていたであろうブースは、『第五人格』のプロ選手と会話が楽しめる「ミート&グリート」。

▲会場のファンのほとんどがここに集まっているんじゃないかと思わせるほどの大盛況。順番待ちをしているファンは長蛇の列に
想定以上の来場者数となったためか、整理券は予定枚数に達し、早い段階で配布を終了していた。直前までブースの場所を探している来場者の姿も見られ、Xではアナウンスの不備を指摘する声も上がっていた。
選手と直接交流できる数少ない機会であり、ミート&グリートを目的に来場したファンも少なくなかったと考えると、今回の配布終了は惜しまれる結果となった。
世代交代の先に残る課題——スターの誕生
昨年の受賞者には、ウメハラ、ときど、Lazといった、eスポーツに詳しくない人でも「名前を聞いたことがある」と感じさせるレジェンドプレーヤーが名を連ねていた。競技シーンを越えて認知される存在がいたからこそ、アワード全体としての象徴性が担保されていたとも言えるだろう。
しかし、世代交代の過程にある2026年は、そうしたレジェンドプレーヤーが表舞台に立たない年となった。競技シーンを見渡せば、実力・実績ともに申し分のないスーパープレーヤーは数多く存在する。それでもなお、「誰もが知っている存在」へと昇華する選手は限られているのが現状だ。
競技で勝つこと、結果を残すことだけでは届かない領域がある。競技シーンの内側で評価される存在から、シーンの外側にまで名が届く“スター”へ——。その境界を越えるために、いま何が求められているのか。世代交代が進む今だからこそ、eスポーツ全体に突き付けられた問いと言えるだろう。
さらに、「日本eスポーツアワード」そのものの立ち位置についても、考えさせられる結果となった。今回は、プロの競技シーンとは異なる文脈で活動するストリーマーやVTuberの受賞も目立ち、eスポーツが「競技」だけでなく「エンターテインメント」として広がっている現状が浮き彫りになった。
その広がり自体は、決して否定されるものではない。一方で、本来は競技として評価されるべきeスポーツの価値が、エンタメ性に回収されすぎてしまう危うさも感じさせる。競技の強さや積み重ねが、どのように社会的な評価へと接続されていくのか——日本eスポーツアワードには、その橋渡し役としての役割が、これまで以上に問われているのかもしれない。
日本eスポーツアワード2025 レッドカーペットアーカイブ
日本eスポーツアワード2025 アーカイブ
「日本eスポーツアワード2025」 開催概要
主催:一般社団法人日本eスポーツ協会
共催:横浜市
運営:日本eスポーツアワード実行委員会
実施会場:パシフィコ横浜 ノース
開催日程:2026年1月12日(月・祝)
特設サイト:https://esportsawards.jp/
主催:一般社団法人日本eスポーツ協会
共催:横浜市
運営:日本eスポーツアワード実行委員会
実施会場:パシフィコ横浜 ノース
開催日程:2026年1月12日(月・祝)
特設サイト:https://esportsawards.jp/
撮影:宮下英之/いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『Bloodborne』。
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