【TGS2025現地レポート】『バトルフィールド6』ブースは気合いがスゴイ!——世界初のシングルプレイ試遊では「バトルフィールドにキャンペーンモードは必要不可欠」と再認

2025.9.27 岡野朔太郎
Electronic Arts(EA)は、2025年9月25日(木)~28日(日)の4日間に渡って幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2025」にて『Battlefield 6(バトルフィールド6)』のブース(ホール05-N13)を出展した。『バトルフィールド』が東京ゲームショウにやってくるのは実に10年ぶりとなる。

さらにEAは『バトルフィールド6』単独のブースとして純度100%の戦場を展開。マルチプレーヤーモードの試遊はもちろん、シングルプレーヤーモードの世界初プレーアブル出展ほか、開発者やアクター、インフルエンサーが登場するトークショーやハンズオンなど、大盤振る舞いで実に“気合いの入った”カムバックとなった。

本稿では、ブースの様子を中心に、シングルプレーヤーモードのインプレッションをお届けする。

久々のブース展開は超豪華!
マルチもシングルも大人気!


まずお伝えしたいのは、ブースの気合いの入りっぷりだ。ブース前面では、プログラムが行われるステージを挟むように、64人対戦に対応した試遊台がずらっと並んでいる。『バトルフィールド ハードライン』や『バトルフィールド4』など過去の東京ゲームショウも同様の展開であったが、やはり大規模戦闘ならではの参加人数の多さに圧倒される。また、試遊台の頭上には、壁を突き破ってあらわれる戦車と、TGSの生ぬるい熱気を切り裂くチョッパーもある。

▲ずらっとモニターが並ぶマルチプレー試遊台(その半分)スモークも炊かれて臨場感を演出している

▲チョッパーも登場。背景には舞台のひとつ、ニューヨークのブルックリン橋がのぞく

“これぞバトルフィールド”と宣言するようなたたずまいは、再びシリーズとしての栄光を取り戻す意思が伝わってくる。往年のファンの筆者からすると、ここまで日本で展開してくれることに感無量だ。

また、ブースの側面には作品の舞台のひとつでもあるニューヨークを彷彿とさせるペインティングや、作品のアートワークなどが並べられ、その世界観を全面に押し出している。

▲そこかしこで『BF』のアートワークが展示されている。復活した兵科もアピール

背面には、世界初のプレーアブル出展となるシングルプレーヤーモードの試遊台が並ぶ。なおシングルプレーヤーモードおよびマルチプレーヤーモードは、ビジネスデイでも午後の早い時間に整理券が終了するほどの盛況ぶりだった。

▲シングルプレーのプレーアブル出展は世界初。ミッションの一部をプレーすることができた

そのほか、幕張メッセの最寄り駅「海浜幕張」駅でも広告を展開。TGSに訪れたソルジャーたちを熱い気持ちにさせてくれる。

▲このほかにも駅ホームや階段などにも広告が展開。10年ぶりという気合いの入れようが感じられる

ブースではショッパーも配布され、シリーズのスローガンである「ONLY IN BATTLEFIELD」を多くの来訪者が掲げていた。これもまた感無量だ。

▲ブースに訪れるだけでショッパーがゲットできる。もし試遊できなくても立ち寄ってみるといいだろう

「キャンペーンは必要不可欠」を再認識させる圧巻の「バトルフィールド体験」


▲水陸両用軽戦車でスタート。遠方に立ち上る煙や水面の表現など、グラフィック面でも進化していることが分かる

さて、世界初となったシングルプレーヤーモードの試遊では、作品に収録されるキャンペーンモードの一部分をプレーできた。本作の舞台は、NATO同盟が崩壊の危機に瀕し、不安定な世界情勢で迎えた2027年だ。そのなかで今回の東京ゲームショウでは「グラディウス作戦」をプレーできた。

このミッションでは、軍艦、つまり海上からスタートする。水陸両用の軽戦車を操作し、海上では機雷やロケット砲を破壊しながら、地上では燃料タンクを破壊して周囲の敵を一網打尽にしながら侵攻していく。

周囲を見渡せば火の手があがる軍艦や、破壊される友軍の車両、上空をかすめるように飛行するヘリコプターなど、まさに『バトルフィールド』が持つ象徴的な戦場の光景が広がっている。極め付けは高層ビルが木っ端微塵に崩れていき、破壊表現のすさまじさを体感できる。

▲自車両の近くで大きな爆発。爆煙の細かさにも注目

しばらくすると車両を降りて、歩兵として友軍の戦車を手助けしながら進むことになる。ここでも爆発物で敵のスナイパーが潜む位置を建物ごと破壊してしまうなど、破壊表現を活用した戦いが楽しめる。複数の場所からこちらを一方的に撃ってくる銃弾の嵐など、『バトルフィールド』らしい瞬間がたくさん詰まっている。

▲ドミネーションで何度も旗を取り合ったあの場所だ

また、このミッションで舞台となる街は、マルチプレーヤーモードのマップ「セイントクォーター」の一部分でもある。実際ベータテストで走り回ったランドマークを別の視点から楽しめるのもうれしい。

▲遮蔽物をしっかり使って進んでいく必要がある

短い試遊時間ではあったが、大量の車両が戦う姿や、ド派手に崩壊する建物、歩兵として車両に立ち向かう姿、お馴染みのガンファイトなど、『バトルフィールド』が持つ魅力を存分に感じることができた。

▲試遊特典のドッグタグ。背面のシリアルコードでゲーム内でもゲットできる。これはレア、うれしい

これまでのシリーズのキャンペーンモードでは、忘れられないシーンがいくつもあっただろう。例えば『バトルフィールド バッドカンパニー2』では凍てつく雪山、『バトルフィールド3』では空母からの発艦と白熱の空中戦、『バトルフィールド4』ではREXでフロントガラスを撃ったあの瞬間。

コントローラーやマウスを握る感覚すら覚えているようなモーメントがあったはずだ。これもやはり『バトルフィールド』が持つ体験の重要な要素のひとつであり、欠かすことができないものだと改めて確信した。

発売まであと僅かだが、首を長くして(製品版で文字通り首が長くなるのはごめんだが)待ちたい。『バトルフィールド6』は2025年10月11日に、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。


■関連リンク
ブース情報:
https://bf6tgs2025.com/jp

バトルフィールド6公式:
https://www.ea.com/ja/games/battlefield/battlefield-6


撮影:岡野朔太郎
編集:いのかわゆう


【岡野朔太郎プロフィール】
「AUTOMATON」や「Game*Spark」に寄稿するフリーライター。「狭く深く深淵へ」をモットーにシューティングやアクションゲームを貪り食って生きている。オフラインイベントが大好きで、幼少期からゲームイベントに通っているが、いまだに武蔵野線と京葉線は間違える。

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