【EVO Japan 2024】新作ガジェットや限定モデルがめじろ押し!——物販&サイドイベントぶらり旅

2024年4月27日(土)~4月29日(祝・月)有明GYM-EXにて格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2024」が開催中。今回は初の有料化にも関わらず、チケットは早々に完売。eスポーツの盛り上がりを肌で感じている。

今回のメイントーナメントのタイトルは、『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』、『GULITY GEAR -STRIVE-』、『The King of Fighters XV』、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』、『ストリートファイター6』、『鉄拳8』、『Under Night in-Birth II Sys:Celes』の7タイトル。

そのメイントーナメントとは別に、さまざまなサイドイベントや物販販売などが各ブースにて開催されている。今回は、サイドイベントや物販に焦点を置いてレポートしていこう。

なお、出展ブース一覧は下記のページから確認できる。気になるメーカーがないか事前にチェックしておこう。

出展ブース一覧:
https://service.evojapan.gg/s/evoj2024/page/booth

サイドイベント:
https://www.evojapan.gg/events/#side_events

物販情報


会場に行ったからには掘り出し物をゲットしたい。今回は非常に多くの物販ブースが展示されていたので、気になるメーカーを突撃取材してきた。

ROHTO



昨年に引き続き特別協賛のロート製薬株式会社のブース。リザクゼーションスペースでは限定のYogiboでゆっくり休憩することができる。ブースが入口付近にあることもあり、ちょっと休憩というのに最適だ。また、ブース内に設置された巨大ロートZ!マンと

超巨大ロートZ!マンとの撮影スポットも設置。一緒に撮影した画像をXに投稿することで限定アイテムが当たるガチャガチャにもチャレンジできるぞ!

▲でかい!

三和電子 物販



いわずと知れた三和電子の物販。レバーボールやプッシュボタンなどアケコンパーツを多数取りそろえている。会場では通常価格よりお得に買えるチャンスなので、気になるパーツはぜひともゲットしてほしい。

▲入力のポイントを可変できる新型静音レバー「JLX-TPML-8YT-SK」も発見。実際にさわることも可能だ

セイミツ工業株式会社



EVO Japan初参戦のセイミツ工業株式会社のブース。目玉はなんといってもEVO Japan限定のコンプリートボックス。レバーはドライサーフ仕様になっていて非常に滑らか入力が可能になっている。限定200個という超レアものなので気になる人はいち早くセイミツ工業株式会社のブースへ向かおう。

またEVO Japanデザインのバレットレバーや、CHERRY MXスイッチを採用した新型ボタンAlutimoも販売中だ。


無敵時間



ゲーマー御用達アパレルブランド無敵時間のブース。注目は新作のハートロゴのTシャツを限定先行販売。またカンフーアーティストのイナミさんがモデルの鉄山靠(てつざんこう)も好評販売中!

また限定ステッカーはなんと無料! 早い者勝ちなのでレアものステッカーをゲットしよう。

▲三和電子やマッドキャッツといったメーカーさんの名前が無敵時間仕様になったステッカー

hitBOX



元祖レバーレスコントローラーともいえるhitBOXのブース。気軽にボタンを増設できる「C.O.M.B.O. Extension」を展示。ボタンが増設できるだけでなく、キースイッチを採用し、アクチエーションポイントを0.3mm、0.5mm、1.0mmへと変更できるボタンも展示されていた。

▲穴開け不要でボタンが増設できる「C.O.M.B.O. Extension」。ボタンの向きを簡単に変えられるので、自分が入力しやすい方向にカスタマイズできるのが強み。『スト6』のドライブパリィなどに割り当てればとっさの判断で対応しやすくなる

「C.O.M.B.O. Extension」は5月発売予定で会場購入することはできないが、実際に試せる貴重な機会となっている。hitBOXは購入可能なのでそちらも要チェックだ。

Mad Catz



Mad Catzのブースではお買い得商品がもりだくさん。オリジナルうちわが100円と大変お得、さらにうちわとTシャツ、うちわ+Tシャツ+ゲームパッドのセットまで販売されている。

▲Tシャツとアケコンがセットで4,000円。さらにBrookのコンバーターもセットも!

また、来店するだけでオリジナルステッカーももらえる大盤振る舞い。Day2、Day3は夏日とも予想されているので、まずはマッドキャッツのうちわをゲットして暑さ対策をしてみてはいかが♪

人気のアケコンTE3も販売中だ。

ASIndo.pro



ゴールデンレバーブース。ゴールデンレバーを購入したユーザーを対象にレバーのフィッティングサービスを実施中。入力を硬くしたいとか、斜めに入れるのをしっかりしたいといたユーザーごとのお悩みを解決すべく、自分に合ったゴールデンレバーへとカスタマイズしてくれるのだ。フィッティングサービスはもちろん無料で、すでにゴールデンレバーを持っているユーザーも持参すればフィッティングをしてくれるとのこと。

また、Qanba各種アケコンやボタンも販売中で、アケコン内蔵デスクで注目となった「Qanba 2009 Arcade 」が展示されている。

▲まるでゲーセンの筐体のようなアケコン内蔵デスク

▲コンパネのようにがばっと中も開けられるのでメンテナンスも◎

HORI



HORIブースでのイチオシは新作ゲーミングパッドの「ファイティングコマンダーOCTA」だ。PS5対応版とPC対応版の両モデルが販売中で、もちろん試遊もできる。

▲ジャスティンも購入!

また、静音モデルの「ファイティングスティックα SILENT for PlayStation5, PlayStation4, PC」を購入するとオリジナル天板がプレゼントされるキャンペーンも実施中。また先着30名にはsako選手のサイン入り天板もプレゼントされる。

▲『スト6』のキャラクターがデザインされたオリジナル天板がもらえる!

VICTRIX by PDP



高級アケコンでおなじみのVICTRIXのブース。昨年同様お手持ちのVICTRIX製アケコンにレーザー刻印のサービスを展開。新作の『鉄拳8』コラボモデルが発売中だ。

また、多機能ゲーミングゲームパッド「Victrix Pro BFG」のホワイトカラーや、Xbox Series X|S or PC対応モデルが新登場。本日発売ということでいち早くゲットするチャンス!

▲ギアを白で統一しているユーザー待望のホワイトモデル! しかもPC対応版もでているのはうれしい

▲刻印サービスも大人気。画像データを渡せばオリジナルのアケコンが完成するぞ

ふもっふのおみせ/VARMILO



高性能ゲーミングデバイスを取り扱うネットショップ「ふもっふのおみせ」では、メカニカルキーボードメーカー「VARMILO(アミロ)」と共同開発したラピッドトリガー搭載のレバーレスコントローラーが先行体験できる。いよいよレバーレスコントローラーでもラピッドトリガー搭載の時代がやってきた。

▲まだまだ試作段階で押し込みの度合いなどもさらに調整がはいるとのこと。USB C接続なのもうれしい

現在ボタンの厚みは2.2mmになっているが、発売時では1.8mmや1.5mmといったより反応速度を重視していくようだ。価格も2万円以下とかなりリーズナブルなので、気になる人はぜひ手に取ってみてほしい。

GRAPHT



『ストリートファイター6』のグッズを販売しているGRAPHTのブース。6月発売予定で、『スト6』の効果音が聞き取りやすくなるゲーミングイヤホン「GRAPHT THE STANDARD」が先行体験できる。実際に聞いてみると、非常に高音が強めになり、シャリシャリ系の音質になる分、効果音が聞き取りやすくなる印象だ。

また筆者が個人的におすすめしたいのが、三和製のボタンキャップを換装するだけでさまざまな入力方法がしやすくなるという「クイックアクションボタンキャップ」も発売中。

▲4種類のタイプがあり、タイプBの「はじきタイプ」は指をスライドさせるような動きでボタンが入力できたのが革新的だった

「クイックアクションボタンキャップ」は試遊可能で販売もしているので、実際にさわってみて気になったら購入してみよう。

2XKO



リーグ・オブ・レジェンド』や『VALORANT』でおなじみのRiot Games初の格闘ゲーム『2XKO』のブース。こちらでは試遊が可能になっている。

▲シンプルな操作と奥が深いコンボが楽しめそうな雰囲気だ。相手を浮かせてから空中でエリアルコンボを決めるといった駆け引きが楽しめた

必殺技は方向キーとワンボタンで発動可能なため、比較的簡単に入力できる。また相手を打ち上げる技が共通であり、浮かせてからのコンボが爽快。ボタンの長押しで技が変わるのも確認できた。

わかる人にしかわからない例えをするならば「ヴァンパイアセイバー+マーブル+ワールドヒーローズ」みたいなシステム。一応パリィもあったがモーションだけで1ゲージ消費する上に、タイミングがシビアなので気軽には使えない印象だ。

▲アンケートに答えるとガチャにもチャレンジできる

サイドイベントもアツイ!



ユーザーや企業がもちよって開催されるサイドイベントもEVO Japanの魅力のひとつ。今年もメイントーナメントに負けじと熱い戦いを繰り広げるサイドイベントを紹介していこう。

株式会社ePARA



バリアフリーeスポーツを提唱する株式会社ePARAが「ゲームアクセシビリティ体験会」を実施。視覚情報なしで『スト6』で対戦を行う心眼体験コーナーや、Accessコントローラー体験コーナーが展示されていた。

▲アイマスクで視界を遮って音だけを頼りにプレーするのが心眼の醍醐味。写真は全盲プレーヤーでおなじみのNAOYA氏(写真左)とePARA所属の実里さん

▲障害で身体が不自由なユーザーをアシストする「アシスティブテクノロジー」に特化した商品を提供・サポートしているテクノツールの干場氏はAccessコントローラー体験で対戦に挑戦!

ここ『スト6』を皮切りに、障害の有無にかかわらず楽しめるタイトルが増えてきている。ePARAの活動を通じて、新たな可能性を体験できるのはうれしいポイントだ。

フライングパワーディスク2



1994年にアーケードでリリースされた「フライングパワーディスク」が、2022年に続編をリリースしていたのをご存じだろうか。「フライングパワーディスク」が好きすぎる海外プレーヤーによって開発された「フライングパワーディスク2」のサイドトーナメントも開催されていた。

▲フリスビーのようなディスクを相手ゴールめがけて投げ合うといったシンプルなルールで人気を博した「フライングパワーディスク」

話によると「フライングパワーディスク」が好きすぎるプレーヤーたちは、プレーヤーレベルが高くなりすぎ、シュートを打ってもなかなか得点につながらない試合が続いてしまったという。そこで、ルールを改め得点が入りやすいシステムにしたのが続編の「フライングパワーディスク2」なのだ。

うまくなりすぎて試合が進まないって、どんだけ極まってるんだよとファンの熱意を肌で感じることができたブースだった。

なお、「フライングパワーディスク2」はPlayStation 5、 Nintendo Switch、 PlayStation 4、 Xbox One、 Microsoft Windowsとさまざまなプラットフォームでプレー可能で、さらにクロスプレイにも対応している。気になる人は「Windjammers 2」で検索!

スト2ターボ大会



千葉県銚子市の農家「ウッド村ファーム」木村PによるストⅡターボ大会が今年も開催された。参加者は現役のガチゲーマーやプロ選手など、隠れた名トーナメントだ。

▲Revoのオーナーであり選手でもある中野サガット氏。昨年に引き続き今年も優勝を狙う

▲Rox³Gaming所属のKNIGHT選手に、NOモーション。の星ノこてつ。さんの対戦。

『スト2ターボ』といえば、1993年に開催された全国大会「スト2ターボ チャンピオンシップ'93 IN 国技館」。当時決勝だけで8,000名のプレーヤーが国技館に集結したという、伝説の大会。その大会で優勝を手にしたのが、何を隠そう本大会に出場している中野サガット氏なのだ。

▲細かいテクニックは未だ衰えず。この引きつけアッパーカットって地味に難しいはずなのに……すごい

本大会のルールは先述した『スト2ターボ チャンピオンシップ'93 IN 国技館』にならって、キーコンフィグは不可。デフォルトの設定でしかもスーパーファミコンの純正パッドでプレーが必須となっているため、操作はかなり独特になるはずなのに、参加者の多くはそんな設定をもろともせず非常にレベルの高い戦いを繰り広げていた。

▲前回チャンプのこにたま氏(写真左)と、前回も参加したEBI氏の決勝戦対決。エドモンド本田相手でも冷静な返しで勝利をもぎ取ったこにたま氏

安定した強さを見せつけたこにたま氏が2連覇を達成! 決勝戦はフルセットに持ち込まれるなどめちゃめちゃ熱い試合を繰り広げていた。


▲今年はトロフィーもでかーい!

なんと来年の開催決定もアナウンスされた「スト2ターボ大会」。こにたま氏の3連覇となるのか、中野サガット氏のリベンジが成功するのか。はたまた新たなチャレンジャーが優勝をかっさらうのか——。来年のEVO Japanが楽しみである。

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今年は初の有料化となったEVO Japanだが昨年以上の盛り上がりを肌で感じることができた。お客さんの層にも変化が見られ、いわゆる格ゲーマーというよりかは、カジュアルにイベントを楽しみに来ているようなユーザーも多く見られ、ストリーマーやインフルエンサーによって格闘ゲームの間口が広がったようにも感じた。

また『2XKO』をはじめとする新作タイトルのシステムにも大きな変化を感じた。『スト6』で導入されたモダンシステムにならい、多くのメーカーが簡単操作で奥の深いシステムになるような試みにチャレンジしているようにも感じる。今回紹介はしていないが、2D対戦格闘ゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』も、特定のボタンを押しながら、攻撃ボタンを連打するだけで超強力なコンボを自動で入力してくれるお手軽システムが導入されていた。

格闘ゲームというと、どうしても覚えることが多くて敷居が高いと敬遠されがちなジャンルが、こうした大きな変化で新規ユーザーの獲得につながることを期待したい。

そしてサイドイベントでは本当にたくさんのイベントが開催されている。今年はBYOCブースがなかったのが残念でならないが、まるでタイムマシンで時代をさかのぼったかのような懐かしい気持ちにさせてくれるサイドイベントは本当に楽しい。

ぜひメイントーナメントに参加しているプレーヤーも時間を見つけてサイドイベントに参加してみてほしい。


編集:いのかわゆう
撮影:いのかわゆう


【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。

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