【大会レポート】『VALORANT』日本代表決定戦において新星NORTHEPTIONが初優勝に輝き、国際大会進出へ!

2022.6.28 Asuka
VALORANT』の公式大会VCT Challengers Japan Stage2 Playoff」が6月10日(金)〜6月12日(日)にかけてオンラインで、6月25日(土)・6月26日(日)はさいたまスーパーアリーナでのオフラインで開催された。

この大会はWeek1・Week2を勝ち上がった8チームがエントリー。ダブルエリミネーション方式で日本一、そしてコペンハーゲンで開催されるMasters進出をかけて戦った。


今回はそんなプレイオフ全試合を振り返り!

Day1:NORTHEPTION(Nth) vs Jadeite(JDT)


予選ではCRを下すなど著しい成長を遂げたNthだったが、的確なエリアコントロールを見せたJDTに1マップ目を取得される。しかしJDTがピックしたスプリットをxnfri選手(Nth)のランデブーを生かしたオペレーター運用で取り返す。3マップ目も互いに一歩も譲らないシーソーゲームとなったが、少人数戦での連携が光ったNthが勝利を収めた。

インタビューでは「1マップ目を落とした後、コーチを中心にお互いが声を掛け合い士気を高めた」と話したBlackWiZ選手(Nth)。日韓混合チームでありながら意思疎通も抜群のようだ

Day1:Crazy Raccoon(CR) vs REJECT(RC)


これまでのVCTで上位に入り続けてきた強豪チーム同士の一戦。接戦が予想されていたが、1マップ目ではRCの変則的な構成に柔軟に対応して、わずか2ラウンドしか落とさずに勝利する。続くマップでも序盤からエリアコントロールで優位を築いて試合をリード。攻守交代後にRCも追い上げを見せるが、落ち着いて対応したCRが2マップ連続で勝利した。

▲相手を泳がせる冷静なプレイングからキルを取ったMeiy選手(CR)。相手の流れを止める重要なプレーとなった

Day1:ZETA DIVISION(ZETA) vs BLUE BEES(BB)


世界大会3位に輝き、優勝候補筆頭ともいえるZETA。1マップ目では相手のピックマップでありながら撃ち合い・連携ともに圧倒する完成度の高さを見せた。ただ続くバインドはBBの得意マップという事もあり、ZETAに食らいついて試合はOTにまでもつれる。何度もマッチポイントに繋げたBBだったが、勝負所での強さが光ったZETAが16-14の熱戦を勝ち切った。

▲バインドではあまりイメージのないオーメンをピックしたDep選手。神出鬼没な動きとスモークを生かしたジャッジでの連続キルなど、MVPの活躍を見せた

Day1:Sengoku Gaming(SG) vs FAV gaming(FAV)


個々の撃ち合いの強さが際立つSGだが、この日は相手の特徴を分析・対策してきたFAVが終始試合を圧倒した。一方でここまで大暴れしてきたsomething選手(SG)・Vici選手(SG)が初戦でワンピックを奪われる場面が多かったSGは苦しい展開になる。連携とパワーの両方を兼ね備えたFAVが2マップ連続で危なげなく勝利を収めた。

▲2マップ目のブリーズではFB10回を記録したFisker選手(FAV)。オペレーターの命中率は何と100%を叩き出した

Day2:Jadeite(JDT) vs REJECT(RC)


LCQ進出のためにも負けられないRCだったが、的確なアビリティの返しを見せるJDT相手に1マップ目を落としてしまう。ただ続く2マップ目でRC本来のスピーディーかつ強気な動きを取り戻す。3マップ目でも一度は9-0と大差をつけられてしまうが、そこから驚異的な巻き返しを見せて、OTの末に勝利した。

▲OTでのエースでチームを救ったReita選手(RC)。追い詰められた場面でも冷静な立ち回りを見せた

Day2:BLUE BEES(BB) vs Sengoku Gaming(SG)


撃ち合いを得意とする両チームだが、華麗なリテイクと素早いカバーを見せたのはBB。多言語でコミュニケーションを取っている難しさを全く感じさせない連携力を見せた。またSGの得意とする強気なピークにも落ち着いて対応して相手に流れを渡さなかった。2マップとも安定した強さを見せたBBが13-10・13-8で勝利した。

▲1マップ目ではsomething選手(SG)を完璧に抑えた善悪菌選手(BB)。リテイク時の的確なアビリティも光り、K/Dは2.2を記録した

Day2:NORTHEPTION(Nth) vs Crazy Raccoon(CR)


Week1 Main Event以来となる一戦で大暴れしたのはMeteor選手(Nth)。ネオン・ジェットで積極的に前に詰めていき、何と3マップ合計でFB21回を叩き出す。CRもブートキャンプを経てさらに細かい連携を突き詰めており、特に2マップ目では強さを見せたが一歩及ばず。NthがUpper Final進出を決めた。

▲ネオンの強みである深いエリア取りだけでなく、そこからワンピックを取る撃ち合いの強さも見せたMeteor選手

Day2:ZETA DIVISION(ZETA) vs FAV gaming(FAV)


1マップ目では序盤こそFAVがリードするものの、攻守交代後は一転。実況の岸さんに「DRXとPaper Rexのいいところを取り入れた」と言わしめるほど、さまざまなセットアップから見せる柔軟な攻撃で逆転勝利を収める。2マップ目でも攻守に隙のない動きを見せたZETAが2マップ連続で勝利した。

▲世界大会でも輝いたスプリットでのtenn選手(ZETA)のレイズ。アビリティを生かした強気な撃ち合いでチームを牽引した

Day3:FAV gaming(FAV) vs REJECT(RC)


これまで多くの試合でしのぎを削ってきた両チーム。互角の試合展開が予想されていたが、自信を持った撃ち合いでリードしたのはRC。また2マップ目ではアタッカー側でセットやフェイクを多用してFAVを駆け引きでも翻弄した。強さと上手さを兼ね備えたRCが7-13・8-13で勝利した。

▲チェンバーのランデブーを生かしたオペレーター運用を見せたZepher選手(RC)。自由自在な動きで相手に的を絞らせなかった

Day3:Crazy Raccoon(CR) vs BLUE BEES(BB)


今大会ではうまさも光るBBだが、この試合で意地を見せたのはCR。Lowerの後がない状況でありながら、チームとしてまとまったプレーを徹底し続けた。また2マップ目のスプリットではBBの特徴を理解した上でのアビリティの返しを攻守で見せた。Stage2で成長を遂げたBBだったが、惜しくもここで敗退してしまう。

▲試合後のインタビューで「個々の撃ち合いが強いチームなので人数やキルトレードを意識した」と話したrion選手(CR)

Day3:REJECT(RC) vs Crazy Raccoon(CR)


勝てばオフライン大会出場が決まる大事な一戦。前回対戦を踏まえてアセントで大きく構成を変更するなど、この試合に向けて対策を施してきたRC。ただ、CRの構成に合わせたジャッジ運用やアビリティを生かした耐えを最後まで攻略できなかった。続くアイスボックスでもノーデュエリストを採用するなど、さまざまな構成を見せたRCだったが、その強みをうまく生かせず。CRがオフライン最後の一枠を獲得した。

▲Playoffからデュエリストを任されたMeiy選手(CR)。ジェットのアビリティを生かした強気な動きが目立った

Day4:NORTHEPTION(Nth) vs ZETA DIVISION(ZETA)


オフライン環境でありながら、世界大会での経験を糧に本来の姿を見せたZETA。得意とするフラクチャーで自信に満ち溢れたプレーを見せると、続くアセントでも隙を見せない完璧なパフォーマンスを披露。世界3位の実力を遺憾なく発揮して見事Grand Final進出を決めた。

▲1vs4クラッチで会場を大いに盛り上げたDep選手(ZETA)。相手に流れを渡さない重要なプレーになった

Day4:Crazy Raccoon(CR) vs NORTHEPTION(Nth)


これまですべてのVCTで決勝進出を果たしているCR。Lowerからのリベンジを狙うが、この試合はNthの勢いのある攻めに終始押し込まれる。特にMeteor選手がスモークや索敵からFBを取ることでCRの出鼻をくじいた。今大会通算3度目の対戦となったカードだったが、この試合も13-6・13-9で勝利したNth。ZETAの待つGrand Final進出を決めた。

▲どんどん前に詰めていく動きで脅威になり続けたMeteor選手(Nth)。特にブリーズではZETA戦の鬱憤を晴らすかのように躍動した

Day5:ZETA DIVISION(ZETA) vs NORTHEPTION(Nth)


初のVCT決勝進出を果たしたNthが王者ZETAにリベンジを狙う一戦。Upper FinalではZETAの強さが光ったが、前日を経て緊張の解けたNthが序盤から互角の展開を見せる。特に1-1で迎えた3マップ目のフラクチャーでは前半だけで10ラウンド取るなど、わずか1日で完璧な対策を施した。初の決勝でノビノビと自分達の良さを発揮したNthが1-3で勝利して、初めての栄冠に輝いた。

▲優勝インタビューで「日本はもっと世界に通用する所を見せたい」と話したBlackWiz選手。CR・ZETA以外のチームが世界大会に進出するのは初めての快挙だ

まとめ


熾烈な争いを勝ち抜けて、見事Masters進出を果たしたNth。

▲試合終了後に笑顔があふれるNthの選手たち

彼らが世界を舞台にどれだけの戦いを見せてくれるのか目が離せない。

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【Asuka プロフィール】

Apex Legends』『VALORANT』などのFPSの競技シーン好きが高じてライター活動を開始。特に『VALORANT』はリリース開始からずっと追いかけており、大会レポートを執筆している。これまであまりゲームに馴染みのなかった人に楽しさを伝えるのが目標。

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