【大会レポート】「VALORANT Champions 2021」が閉幕!VALORANT初の年間王者はAcend!

2021.12.14 eSports World編集部
VALORANTの年間王者を決める大会「VALORANT Champions 2021」が2021年12月1日(木)~12月13日(月)にかけて開催された。

「VALORANT Champions 2021」はVALORANTの年間王者を決める大会でこれまでの地域大会で結果を残してきた世界中のチームが参加する。

ここではMastersの決勝、そして日本代表として出場した🇯🇵Crazy Raccoonの結果を振り返っていこう。

大波乱の決勝トーナメント


今シーズンの締めくくりとなる今大会は戦前の予想を超える展開となった。
GroupBでは優勝候補とも目されていた「Masters Stage2」優勝の🇺🇸Sentinels(SEN)が、🇳🇱Team Liquid(TL)、🇦🇷KRU Esports(KRU)に敗戦し、まさかのグループステージ敗退。

またGroupAでも🇹🇭X10 Crit(X10)が「Masters Stage3」準優勝の🇺🇸Team Envyに接戦の末に勝利。グループステージを突破したNAチームはCloud9 blue(C9)わずか1チームのみとなった。

この大波乱の展開で台風の目となったのは間違いなく🇦🇷KRU。Quarter Finalsでは「Masters Stage2」準優勝の🇬🇧Fnatic(FNC)を下し、Semi Finalsでも現王者🇷🇺Gambit Esports(GMB)をOTまで追い詰め、世界中のファンを魅了した。


迎えた決勝戦は現王者🇷🇺GMBと同じEMEA代表の🇪🇺Acend対戦となった。1stmapのブリーズでは追い込まれてから🇷🇺GMBが8ラウンド連取を見せると、2ndmapのアセントは高い完成度を見せたACEが圧倒。

▲Aサイトをほぼひとりで守り抜いたnAuts選手(GMB)。追い込まれた局面でも冷静な対応が光った

▲ジャンプしている相手をオペレーターで撃ち抜くcNed選手(ACE)。世界NO.1スナイパーは間違いなく彼だろう

両チーム一歩も譲らない緊迫した試合はOTの末に4thmapを取得したACEがその勢いのままに合計3-2で逆転勝利。最高同時視聴者数が約110万人を記録した熱戦の末に見事ACEがVALORANT史上初の年間王者に輝いた。


多くの課題を残した🇯🇵CR戦振り返り


ここからは日本代表として出場した🇯🇵CRに焦点を置いてレポートをしていこう。

🇯🇵Crazy Raccoon(CR) vs 🇧🇷Team Vikings(VKS)


前回大会「Masters Stage3」では日本チームとして初勝利を挙げて、王者🇷🇺GMBをOTに追い詰める活躍を見せた🇯🇵CR。Championsでのプレイオフ進出が大いに期待されていたCRの初戦の相手は「Masters Stage2」で5位に輝いた実績を持つ🇧🇷VKSとなった。

1stmapはCRピックのアイスボックス。しかし🇧🇷VKSが序盤からラウンドを連取し、🇯🇵CRが押される苦しい展開になる。徐々にギアの入った🇯🇵CRも巻き返しを見せて前半ラウンドを何とか6-6で折り返す。後半ラウンドではkay/oを生かした攻めが期待された🇯🇵CRだったが、Sacy選手(VKS)・gtn選手(VKS)のFBに苦しめられて得意の形を生み出せない。わずか3ラウンドしか取れなかったCRは13-9で敗戦となった。

負ければLoser行きの2ndmapのヘイブンではこれまでにない構成で臨んだ🇯🇵CRだったが、マップコントロールで優位を取る🇧🇷VKSの前に不利な動きを強いられた。重要な1on1もSacy選手に取られ続けた🇯🇵CRはフィジカル・チーム練度の両面で差を見せつけられての力負けとなった。

▲チームを救う連続キルを見せたMunchkin選手(CR)。やはり「CRのエース」は大舞台でも物怖じしない活躍を見せた

▲流れを決める1on1をとったSacy選手(VKS)。2map合計でk/d1.71を記録する縁の下の力持ちの活躍を見せた

試合を終えたあとade選手は、インタビューで悔しさを語るとともに、次なる意気込みを語ってくれた。

ade選手インタビュー
https://esports-world.jp/interview/16398

vs🇵🇭Team Secret(TS)


負ければその時点で敗退が決定する一戦。🇧🇷VKS戦とは打って変わって積極的に勝負を仕掛けていく🇯🇵CRだったが、🇵🇭TSがうまく受け流してラウンドを取らせない。ピストルラウンド勝利後の2ndラウンドや有利なバイでのラウンドを落とす詰めの甘さが顕著に出た🇯🇵CR。一方のTSは巧みなアビリティ合わせで少人数戦を圧倒し続けて🇯🇵CRを全く寄せ付けない。終わってみれば🇯🇵CRは2マップ合計でわずか7ラウンドの取得に終わる圧倒的な差を見せつけられての敗戦となった。

▲スプリットでは珍しいオーメンを採用したBORKUM選手(TS)。パラノイアからの連続キルでフラグトップを叩き出した

▲ブリーチ・アストラ・キルジョイのスキル合わせで連続キルをとったTS。要所での連携は目を見張るものがあった

まとめ


グループステージ突破という目標に届かず、改めて世界との差を実感したCR。この悔しさと経験を必ず来シーズンの成長に生かしてほしい。来年の競技シーンでは日本チームが世界の舞台でさらに躍動している姿に期待したい。

また、VALORANT公式YouTubeチャンネルや、Twitchで各試合のアーカイブが視聴可能となっている。世界一を掛けたプロフェッショナルな試合をまだ見ていない人は、ぜひアーカイブで楽しんでほしい。


VALORANT - Japan:
YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UCzVgCrOcBAWYEHTtVOMPAtw

Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
eSports World の
Discord をフォローしよう
SALE 大会 チーム 他にも...? 他にも

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

コラム VIEW ALL