【大会レポート】VCT 残り4枠のMainEvent進出をかけて強豪チームが激突!1試合で43キルをたたき出す試合も!

2021.7.19 eSports World編集部
VALORANT地域チャンピオンを決める大会「VALORANT Champions Tour Stage3」が2021年7月4日(日)から開催された。

「VALORANT Champions Tour」とはVALORANT世界王者を決める大会で、Challengers・Masters・Championsの3段階で構成されている。


地域大会Challengersと、その勝者が出場する国際大会Mastersが全3回にわたって開催。そこで成績上位のチームがVALORANT初代年間チャンピオンを決める大会Championsへの出場権を獲得する。

そして、7月4日(日)から開催されたVALORANT Champions Tour Stage3では、Mastersに出場する2チームを決める戦いが行われる。Stage1は新型コロナウイルスの影響で地域内限定での開催となったMastersだが、Stage2ではCrazy Raccoonが日本代表としてアイスランドで世界の強豪と戦いを繰り広げた。そしてStage3はドイツでの開催が予定されており、期待が高まっている。

17(土)にはWeek2 Open Qualifierが開催。実況/解説にOoodaさん・yueさん・Yukishiroさんの3名を迎え、Main Event進出をかけた戦いが行われた。

マッチレポート


ここからはで配信された各マッチのレポートをお届けしよう。

Hexad(HX) vs BRACE LaM(BRC)


Week1では惜しくも2位で終わったものの、実力者を多くそろえたHX。序盤こそBRCにラウンドを先行されるが、攻守交代後はsakurai選手(HX)が浴場を中心にファーストブラッドを量産。エリアコントロールで主導権を握ったHXが大事な初戦を見事モノにした。

▲ソーヴァ・アストラのスキルと合わせたエントリーで浴場をコントロール。撃ち合いだけでなく要所での連携のうまさも光った

「Week1では足りなかったチームメイトとの合わせを意識した」とsakurai選手が語った通り、Northeption戦での悔しい結果から進化した姿を見せてくれた。

FENNEL(FL) vs No Country(NC)


試合前の勝敗予想では90%以上がFLの勝利予想だったが、試合は一進一退の攻防に。特にオフェンスサイドのNCはチーム全体の動きでFLを翻弄し、FLのマッチポイントから3ラウンド連取するなど粘りを見せた。しかし最後は経験豊富な選手を多く抱えるFLが何とか取り切り13-11と接戦を制した。

▲今週から加わった新エージェントKAY/Oをさっそくピックしたmittiii選手(FL)。フラッシュをうまく使いフラグトップを叩き出した

積極的に裏取りをするFLについて「かなり攻撃的なチームだった」と話したYukishiroさん。デュエリスト使いを多く抱えるFLが自慢のフィジカルを披露した。

REJECT(RC) vs ゲコゲコ(GG)


Stage1・Stage2で3位に輝いているRCはWeek1から構成を大きく変更。持ち前のフィジカルに加えて、Week1では見られなかったエリアコントロールで試合全体を支配し続けた。これまでは調子に波があり良さが出ない試合もあったRCだったが、この試合では危なげなく勝利を収めた。

▲チーム全体がKDA2以上を記録したRC。”完勝”という言葉がふさわしい圧巻の試合を披露した

Week1ではまさかの敗退となったRC。各選手がSNS上でこの日に向けて強い意気込みを見せていたが、その覚悟がうかがえる試合を見せてくれた。

SCARZ(SZ) vs 思考行結(SK)


勝ったチームがグループ突破に大きく前進する絶対に負けられない戦いとなった。試合は個の力と勢いのある攻めを見せるSZに対して、5人まとまってのセットプレーを得意とする思考行結が食い下がる展開に。OTにまでもつれた熱戦は、苦しい場面を救い続けたmarin選手(SZ)の活躍でSZが大事な試合に勝利した。

▲マッチポイントに繋がる1on2を取り切ったmarin選手。幾度となくピンチを救いこの試合で11回のファーストブラッドを記録した

チームメンバーが変わって日が浅いSZ。試合後のインタビューでは、ryota選手(SZ)が「合言葉を決めていた」と話し、連携面の改善のための努力も聞くことができた。

Insomnia(INS) vs Hexad(HX)


この試合で視聴者の心を最もつかんだのは間違いなくsomething選手(INS)だろう。Playoff進出経験もあるHXに対して積極的に撃ち合いを仕掛け、そのほとんどを勝利する圧倒的なフィジカルを披露。43キル・バトルスコア531を叩き出し、チームを勝利に導いた。

▲日本でのVCT配信試合では初となる2連続エースを見せたsomething選手。Yukishiroさんも「何を解説すればいいのか」と驚愕したそのプレーはこれまでのStage3で最大のハイライトとなった

FENNEL(FL) vs FAV gaming(FAV)


Stage1・Stage2で結果を残してきた両チームがMain Event進出をかけて対戦した。Week1では王者Crazy Raccoonにこそ敗北したものの、随所で連携力の高さを見せたFAV。しかし、この試合では積極的に詰めるFLに先にアビリティを吐かされるなど終始翻弄されてしまう。試合の主導権を握り続けたFLがWeek1の雪辱を果たし、MainEvent進出を決めた。

▲アンチエコラウンドでのBロング詰めで4キルを見せたTENSAI選手(FL)。これまでソーヴァ使いの印象が強かったが、この試合ではデュエリストでの撃ち合いの強さを見せた

Jinx選手(FL)は試合後のインタビューでMainEventについて「現状の強さからより強くなった姿を見せたい」と話した。Playoff進出に向けて来週も負けられない戦いが続くが、FLの更なる躍進に期待したい。

REJECT(RC) vs First Gaming(FG)


この日初となるブリーズで行われた試合はRCがキルを量産。Hare選手(RC)を中心にブリーズ特有のロングレンジでの撃ち合いを制してエリアコントロールでリードし続けた。FGもブリーズに向けてかなり対策を練ってきた印象を受けたが、この試合では惜しくも刺さらず敗戦となった。

▲要所でRCを支えたのがFeez選手(RC)。設置阻止やトキシックスクリーンを生かした柔軟な戦い方を見せた

Feeling(FEL) vs SCARZ(SZ)


MainEventの最後の一枠をかけた戦いは両チームがダブルコントローラーのミラーピックとなった。序盤こそ似たプレイングだったが、徐々にお互いが変化を付けての対策合戦となった試合は一進一退の攻防に。どちらが勝ってもおかしくない紙一重の戦いの末、Week1であと1歩の所でMainEvent進出を逃したFELが13-11で接戦を制し、次のステージにコマを進めた。

▲フルラウンドまでもつれた試合を決めたのはGangPin選手(FEL)。8回のファーストブラッドとデュエリストとしての役割をきっちりとこなした

まとめ


Playoff進出につながるWeek2 MainEventへの進出を決めたのはInsomnia・FENNELREJECT・Feelingの4チーム。この4チームに加えて、先週惜しくも敗戦してしまった4チームが来週Playoff進出をかけた最後の戦いに挑む。



果たしてどのチームがPlayoffにコマを進めることができるのだろうか。これからの戦いにも注目したい。

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